臨床医学情報は、医学の臨床における広い範囲をテリトリーとするが、未だその体系は確立されていない。新たな医療分野であるから臨床医学情報専門員はクライアンツから相談を受けクライアンッツに情報提供等の支援をすると同時に一方で臨床医学情報の研究者でなければならない。臨床医学情報専門員のクライアンッツは患者及び医療人をも含み医療に関わる全ての人が対象である。このような臨床医学情報専門員で組織する団体を結成することは難題が山積し、難しい面が多いが、これからの複雑な臨床医学にとって無くてはならない重要な臨床医学情報専門家の組織づくりと考える。
一方、医学は急速に進み細分化され進歩しているが、進歩した各医学分野を体系化し整理する分野が不完全なのである。医学も他の科学分野と同じく木を見て森を見ない傾向があり、医学の専門科ごとの研究は進むが医学の体系化すなわち医学の全体像を管理する手立てが不足しているのである。そこに臨床医学情報という新たな体系化つくりが必要な所以がある。
臨床医学情報は、各専門分野の臨床医学の情報を収集分析し体系化することによりAI診療等にも応用でき、医療人には臨床医学の整理に役立つのである。情報という切り口を大切にし、新たな医学の分野として臨床医学情報の体系を目指す一助となるために、日本臨床医学情報系連合学会と協力し日本臨床医学情報専門員協会を設立するものである。
発起人一同